「終わりに見た街(2024)」考察!勝地涼役の意味や正体は?【寺本プロデューサー】

「終わりに見た街(2024)」考察!勝地涼役の意味や正体は?【寺本プロデューサー】

2024年9月21日に放送された、大泉洋さん主演のドラマ「終りに見た街」。

衝撃的なラストで大きく話題となった本作について、勝地涼さんが様々な役柄でしかもキーパーソンのような位置付けで登場しており、どういうことなのかと気になる人も多くいるようです。

この記事では、2024年版「終りに見た街」の勝地涼役の意味や正体について調査しまとめていきます。

目次

「終わりに見た街(2024)」あらすじ

https://twitter.com/ex5dpremiu66555/status/1833067824815788487

2024年版「終りに見た街」のあらすじは以下の通りです。

  • テレビ脚本家・田宮太一(大泉洋)は、代表作はないながらも細々と続けて20年。家庭では家族に疎まれつつも、しっかり者の妻・田宮ひかり(吉田羊)、思春期真っただ中の娘・田宮信子(當真あみ)、反抗期が始まった息子・田宮稔(今泉雄土哉)、そして認知症が出始めた母・田宮清子(三田佳子)と共に、ごくありふれた平穏な日常を暮らしていた。そんなある日、太一はプロデューサーの寺本真臣(勝地涼)から『終戦80周年記念スペシャルドラマ』の脚本を無茶ぶりされ、断り切れずに渋々引き受けることに。戦争当時を知らない太一は、寺本から送られてきた膨大な資料を片っ端から読みふけるが…。
テレビ朝日より引用

山田太一さんによる原作文庫版はこちら

「終わりに見た街(2024)」勝地涼役は様々な場所で登場した

2024年版「終りに見た街」において、勝地涼さん演じる男が様々な役柄で、しかも違う時代と場所で登場します。

存在が謎だったことで、どういう意味があるのか気になる人もいるようです。

勝地涼さん演じる男を確認できたのは以下の場面。

  • 【現代】仕事を依頼するプロデューサー「寺本真臣」
  • 【戦時中】田宮(大泉洋)が隠れているところを見つけたが見逃した兵隊
  • 【戦時中】東京大空襲が起きることを叫び知らせる場面で出くわした兵隊もしくは警察
  • 【現代?】瀕死の状態の田宮(大泉洋)に対し、地下シェルターでワインを飲む男

田宮(大泉洋)が実際に言葉を交わしているのは①の寺本プロデューサーのみ。

②は目が合ったのみで、勝地涼さん演じる男側は顔全体を認識されていません。

③の時点で、田宮(大泉洋)は勝地涼さん演じる男と昭和19年の時代で何度も会ったと認識。

「あの男は一人で何役もこなしている。この状況は現実ではないのではないか?」と疑問を抱いています。

SNS投稿を見る限りでは最初と最後の時間軸が繋がっている可能性も?

寺本プロデューサーはSNS投稿を頻繁にしており、その通知が田宮(大泉洋)のスマホに表示されているので、内容を確認することができます。

1回目(現代から昭和19年にタイムスリップする直前)

寺本プロデューサーは、現代から昭和19年にタイムスリップする直前(スマホの時間表示:2024年?6月25日5時44分)、下記のようなSNS投稿を行っています。

  • #こんな時代だから
  • #早朝サウナ
  • #世界平和うぇい

2回目(昭和19年の時代からまた現代に戻ってくる時)

ドラマ終盤、昭和19年の時代からまた現代に戻ってくるタイミングで、また寺本プロデューサーがSNS投稿を行っています。

この時、スマホに表示されていた時間は6時14分(日にちは表示されていない)です。

  • #こんな時だから
  • #ビンテージワイン、空けちゃううぇい

3回目(2回目のすぐ後)

その後、さらに寺本プロデューサーはライブ配信も開始。

そこでは、全てに絶望する田宮(大泉洋)とのコントラストがあるように描かれながら、下記のように話しています。

  • みなさん、お元気ですか?てらもっちゃんでぇーす!フゥー!
  • ミサイルやなんやかんやで外は大変なことになってますけども、…(大泉洋さんとセリフが被り、これ以上は聞こえない)。

【考察】最初と最後の現代は繋がっている?

この一連の寺本プロデューサーのSNS投稿から、ドラマ開始時の平和な日常を描いた「現代」と、一度昭和19年の時代を挟んでまた戻ってくる「破壊された現代らしき時代」の時間軸は繋がっているのではないか?と推測できます。

そう考えられる根拠として挙げられるのが、時間だけを見ると「5時44分6時14分」とちょうど30分違いというもの。(戻ってきた後の現代では日にちが表示されていませんが…)

また、寺本プロデューサーがSNS投稿をした「5時44分」の直後に、強い振動が来て、そして電気が止まり、閃光が走りました。

これはドラマ的には、昭和19年の時代にタイムスリップする直前ということで、タイムスリップの演出のようにも見えますが、実際にはこの時点でミサイルが直撃していたとも取れます。

そして、田宮(大泉洋)は30分後の「6時14分」に目覚め、破壊尽くされた街を目にした…という可能性もありそうです。

「終わりに見た街(2024)」勝地涼役の正体とは?【考察】

起承転結の「起」と「結」の現代の部分の時間軸が繋がっていたと仮定した場合、勝地涼さんが演じる男の正体は下記のように考察できます。

  • 現代の寺本プロデューサー:リアルに存在。何らかの特権階級の人物
  • 昭和19年の謎の男:田宮(大泉洋)が気を失っていた時に見た夢の人物

現代の寺本プロデューサー

現代の寺本プロデューサーは実在する人物であり、何らかの特権階級の人物であったと推測されます。

なぜならば、ミサイル直撃直前のSNS投稿で「早朝サウナ」と称して、地下シェルターらしき場所へ避難しているからです。

その際、「#世界平和うぇい」と投稿しているのも非常に意味深です。

過去に何度も登場する謎の男は夢の中の人物

一方で、過去に何度も登場する勝地涼さんが演じる謎の男については、田宮(大泉洋)がミサイルの衝撃で気を失っている時に見た夢の中の人物であると考えられます。

実際に、戦時中の世界で田宮は謎の男と遭遇こそするものの一言も言葉を交わしていません。

その後、ようやく捕まえたと思って肩を叩いたら別人物にすり替わっていた…というように、謎の男は雲をつかむような存在であるように描かれています。

これらの描写は「戦時中の世界は田宮の夢の中だった」ことを暗示していたとも取れます。

また、実際に田宮(大泉洋)は、あまりにも勝地涼さん演じる謎の男と出くわすため、「あの男が一人で何役もこなしているから、この戦時中の世界は現実ではないのでは?」と夢であることを疑っているような描写もありました。

※上記はあくまで一個人の考察です。

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