大谷翔平選手の通訳を務めながら、違法賭博、不正送金以外にも様々な悪事を働いていたことが次々と判明してきている水原一平氏。
色々と起こりすぎていて、全容が分かりにくくなってきている今回の事件。
この記事では、水原一平氏がこれまでに起こした悪事一覧、そして懲役期間の予想をまとめていきます。
【司法取引で判明】水原一平の悪事一覧まとめ!
違法賭博に端を発した今回の水原一平氏の事件。
違法賭博と不正送金だけで終わると思っていましたが、捜査が進むにつれて色々な悪事が判明してきており、世間を驚かせています。
ここでは水原一平氏による悪事の一覧をまとめていきます。
(違法)賭博
水原氏は違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤー氏と知り合った2021年頃からスポーツ賭博をしていました。
これは本人が違法と言う認識がないまま始めていて、かつアメリカでは州によっては合法、違法と見解が分かれていることから違法であるかどうかは不明です。
ただ、このスポーツ賭博で多額の借金を作ってしまったことから全てが狂い始めます。
大谷翔平の口座から多額の不正送金
前述のスポーツ賭博で多額の借金を背負った水原氏は、胴元のマシュー・ボウヤー氏へ借金を返済するために大谷翔平選手の口座から不正送金しました。
不正送金の回数は約24回、金額は約1700万ドル(日本円で約26億4000万円)にのぼると言われています。
当初は大谷選手の知らないところで銀行送金できるわけがないという意見が大勢を占めていましたが、水原氏は下記の手口を用いて不正送金を行っていたことが判明しました。
- 水原氏は給与振込用の銀行口座開設に通訳として同行。
- ログイン情報のやり取りを通訳したことでパスワードを知っていた。
- 後にそのパスワードを用いて大谷選手の口座にアクセスした。
- 送金時の銀行からの確認電話対策として、水原氏のメールアドレス・電話番号を登録した。
- その後送金時に電話が来ても、大谷選手の名前をかたり嘘の理由を伝えた。
- 本人確認用の6ケタのコードも水原氏の携帯に来るため簡単に突破できた。
つまり、大谷選手の口座でありながら、水原氏自身の口座と同じように使える状態にあったと言えます。
送金先には芸能人のライアン・ボヤジアン氏も含まれていました。
転売目的でベースボールカードを購入
2024年1月には、eBayでベースボールカードを32万5000ドル(約5053万円)分購入していました。
これは後日さらに高額で転売する目的があったと見られ、上述の大谷選手の口座を使って購入されていました。
歯科治療費二重取り
水原氏は歯の治療費として6万ドル(約930万円)が必要になったと言い、大谷選手は支払いに同意したそう。
大谷選手は小切手を発行し、受け取った小切手は自身の口座に振り込み。
そして、実際にかかった費用は上述の自身がアクセスできる大谷選手の口座からデビットカードで支払うことで、自分の懐に6万ドルを入れたと言われています。
虚偽の納税申告
2022年、水原氏は410万ドル(約6億3600万円)の所得があったとされていますが、実際には2000万円分しか申告していなかったとのこと。
しかも実際は既婚者であるにもかかわらず、独身と偽ることで控除額が倍に増えることを狙ったものとされています。
水原一平の懲役期間予想は?
上記の水原氏の悪事から、懲役期間について各メディアで予想が行われています。
最大で禁固33年
現在、水原氏が罪に問われているのは不正送金にかかわる銀行詐欺罪。
銀行詐欺罪は最高刑で禁固30年で、加えて虚偽の納税申告の最高刑が禁固3年です。
合わせると最高で禁固33年になり得ますが、実際の量刑としてはかなり短縮されるという見解が多く見られます。
専門家の見解は量刑6~7年の禁固
国際弁護士の清原博氏の見解では、「司法取引がない場合は禁固15年、司法取引がある場合は禁固6~7年」とのこと。
ロサンゼルスにあるロヨラ・メリーマウント大学のローリー・レヴェンソン教授も同様の見解で、禁錮33年にはならず、おそらく禁錮6~7年くらいになるという見立てです。