「終わりに見た街(2005)」中井貴一版のラストは?トラウマとは何?

「終わりに見た街(2005)」中井貴一版のラストは?トラウマとは何?

2024年9月21日に大泉洋さん主演でドラマ化される「終りに見た街」(山田太一さん原作)。

これまでにも1982年に細川俊之さん、2005年に中井貴一さんの主演でドラマ化されていますが、ラストシーンが衝撃だったという声が多く話題になっています。

https://twitter.com/perman_XQ3664G/status/1836549830166089772

この記事では、2005年の中井貴一さん主演版「終りに見た街」のラストシーンがどうなったのかについて調査しまとめていきます。

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目次

「終りに見た街(2005)」中井貴一版のあらすじは?

「終りに見た街(2005)」中井貴一さん版のあらすじは以下の通りです。

東京郊外に住む清水要治は、妻の紀子、中学2年の信子、小学5年の稔の4人家族。30年ぶりに会った小学校時代の親友・宮島と会った2日後に、事件が起こった。妻に揺り起こされた要治が窓の外を見ると、隣家はもちろん家は1軒も見当たらず、深い雑木林に変わっていた。様子を確かめようと外に出た要治は、小旗を振りながら出征する兵士を見送る人々に出くわす。神社の境内にあった掲示板には、「時局講演会」のポスターが貼られ、昭和19年9月と書かれていた。

公益財団法人放送番組センターより引用

山田太一さんによる原作文庫版はこちら

2024年版「終りに見た街」の見逃し配信はTVerで見ることができます。

「終りに見た街(2005)」中井貴一版のラストは?

「終りに見た街(2005)」中井貴一さん版のラストについては

  • 「衝撃」
  • 「ショッキング」
  • 「トラウマ級」
  • 「凄く怖かった」

などの感想が並んでいます。

  • コレだ! 自分の年齢が一桁だった頃、このドラマを見た。子供ながらにとても恐ろしく不安になり、トラウマという言葉がまだ使われていなかったけどトラウマ級だった。時代ごとにキャストを変えて放映されているのを知らなかったけど、初回の最後に亡くなられる方のセリフが頭にこびりついている。 なんとか覚えていた題名だったけど、この記事を見たらあの不安が蘇ってきた。 もういい大人なので、子供の思い出としてね。
  • 同じく、です。家ごとタイムスリップして戦争に巻き込まれていくその過程はうろ覚えなのですが、最後に亡くなってしまったはずです、それがとてもトラウマになりました。すごーく怖かった思い出だけ残ってしまってて。もう良い大人なので是非見たいです
Yahooニュースより引用

実際にどのような内容だったのでしょうか?

衝撃のラストの内容とは?

2005年に放送された中井貴一さんバージョンの「終りに見た街」は、上記の通り、小さい頃に見て衝撃を受けたことを覚えているという方は大勢いるものの、現在配信サービス等でフルバージョンを見ることはできません

そのため、ラストシーンについては、当時のネット情報から探っていきます。

今回は原爆が怖いと言うより戦争を美化して洗脳されていく若者の怖さを出したんじゃないの?

最後だけちょっと見たけどラストの死人が「二千…」と言うシーンより成海璃子や窪塚俊介が戦争を美化するようなセリフはいてる方がぞっとしたしなぁ…。

Yahoo知恵袋2005年12月3日回答より引用

上記のYahoo知恵袋の回答の内容によると、誰かが死ぬようです。

ドラマについて言及されている他のソースを探したところ、下記のブログでも感想が記されていました。

1980年代...まだ冷戦時代で核は陣営の報復攻撃として最後の切り札のような存在でしたが...最後のシーンはそうした漠然とした恐怖を反映した物のはずでした。例えばオーウェルの「1984年」などの作品などもありましたが...近未来に対する漠然とした不安はこの頃無言の共通認識でもありました。その意味で今回も「ラスト=原爆」というイメージにしたのはちょっと工夫がないような気がします。(まぁ原作通りなので仕方ないのですが...)

アキハバラ的散財生活さんより引用

ラストで原爆が出てくるとのこと。

別のブログでは、下記のように感想が記されていました。

2005年版では、

同じようなシーンで、

中井喜一が倒れていて、

やっぱり

『今が、何年か』

ということを知りたいと思います。

今、息絶えようとしている時、

1944年ではない、20……年と日付の入った新聞が

ゆらゆらと揺れていたような映像だった気がします。

でも、何年なのかはわからなかった。

愛されるために生まれてきたさんより引用

まとめると、最後には原爆が落ちたが、それが今までいた1944年ではなく、20XX年だった…ということになります。

原爆が落ちたのは、戦時中の遠い昔の話なのかと思わせておいて、実は20XX年だったといきなり現代に引き戻す。

それにより、視聴者に「現代(もしくは近未来)にこのようなことも起こり得るんだ」という臨場感や危機感、恐怖感を与えるような終わり方だったのではないでしょうか?

ちなみに1982年の細川俊之さんバージョンにおいても、最後は東京が焼け野原になっています。

その時は1944年にはまだ存在していない東京タワーが折れ曲がった描写があり、主人公や視聴者はそれを見て「ここが戦時中ではない」ということに気付かされるという終わり方だったそうです。

2024年の大泉洋さんバージョンのラストも、そこまでに至る細かい設定や流れは違えど、過去作の終わり方を踏襲したものとなりました。

2005年版「終りに見た街」はどこで見れる?

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